ジャンケンマン


ゲーム名称ジャンケンマン
メーカー有限会社 サンワイズ (平成10年3月6日倒産)
製造年昭和60年5月 (1985年)
本体寸法幅:355mm、奥行:340mm、高さ:855mm (本体のみ)
重量30kg (メダル重量含まず)
使用電源AC100V 50/60Hz
消費電力32W
メダル容量ゲームメダル400枚、記念メダル200枚
金庫容量10円硬貨6000枚、100円硬貨500枚
コインセレクター(10円・100円)旭精工製 730−A/BW
コインセレクター(メダル)旭精工製 KWM/740(シリアルナンバー:0704975)
メダルホッパーMAX製 MP04975
メダルソレノイド旭精工製 AES−112
パトライトアサヒ電機製 アサヒソニック・ライトALF−24(電圧DC24V、電球24V10W、モーター0.5W)

ジャンケンマン

 ジャンケンマンシリーズの最初のモデル。 生産台数は約5000台といわれるヒット機。
 ゲーム内容はコンピューターを相手にじゃんけんをするという単純明快なゲーム。 コンピューターに勝つ事ができるとメダルが払い出されて、またゲームをする事ができる。 LED表示と「ジャンケンポン」という掛け声で、テンポ良くゲームを楽しむ事ができる。
 ジャンケンマンをヒットさせたサンワイズは、 その後もジャンケンマンシリーズやテレビモニター型メダル機などを開発し、 小型ゲーム機市場のリーディングカンパニーとなる。 会社組織も、有限会社から株式会社に改組し、株式公開を準備していたが、平成10年3月6日に倒産した。

ゲーム盤面

 LEDとランプ(電球)の単純構成であるが、故障が少ないというメリットもある。

コインセレクター

 10円・100円の方は旭精工の730−A/BW。メダルの方は同じく旭精工のKWM/740。 硬貨とメダルの両方とも730−A/Bで統一して欲しいところだが、 メダルサイズの変更を容易にさせるために、メダル側にはKWM/740を採用したのだと思われる。

操作パネル

 アクリル板に印刷された彩色が、経年によりかなりとんでしまっている。

払い出し口の奥

 写真右側に飛び出して見えるのが、記念メダルの払い出し口。 手を奥に突っ込んで、引っかけられると怪我をしてしまいそうである。 子供向けのゲーム機であるが、イタズラ目的で手を突っ込んでくる子供への考慮が足りない。

前面扉オープン

 シンプルな内部構成。前面扉を開けると操作パネルを開く事ができる。

盤面裏

 ほとんどのところが圧着端子を使わず、ハンダで直付けなのはいただけない。

操作パネル裏

 操作パネルの付け根が蝶番になっていて、容易に操作パネルの裏側をメンテナンスできる。 消耗部品であるボタンスイッチを交換するのに便利であるが、 ここのボタンスイッチもハンダで直付けである。

メインPCB

 CPUはZ80互換製品であるNEC−D780C、ROMは64kが1つ、128kが2つ、 RAMは16kという構成。 他にも音量ボリューム、ゲーム設定用のDIPスイッチが実装されている。

スピーカー

 このスピーカーからお馴染みの「ジャンケンポン・ズコ」の音声が発せられる。 音量はメインPCB上のボリュームで調整可能。

ホッパー、メダルソレノイド

 ゲームメダル用のホッパーはMAX製。記念メダル用のメダルソレノイドは旭精工のAES−112。 ホッパーは50Hzと60Hzの切り替え設定をするコネクターがある。

裏側

 裏側には背面扉があり、投入された硬貨は裏側から回収する。 背面扉は取り外し式のため、開錠した時に扉を落とし易い作りになっている。

背面扉オープン

 背面扉は金庫の扉も兼ねている。 扉を開けると、金庫、メーター、メダル回収スイッチなどが現れる。

金庫

 10円硬貨6000枚、100円硬貨500枚の容量がある金庫。 100円硬貨が入る小さい方の板金の箱は、取り外しができる親切設計。

100円メーター、10円メーター

 写真の右側が100円メーター、左側が10円メーター。

トランス

 トランス、スイッチ類、リレーは電源ユニットとして一体化している。

スイッチ類

 左手上から、ACスイッチ、3Aヒューズホルダー、 ホッパーメダル回収スイッチ、ソレノイドメダル回収スイッチ。

リレー

 ホッパー、メダルソレノイドの制御用リレー回路。

小物入れスペース

 小物が入れられる小さなスペース。 交換用のヒューズやランプ類を入れておくのに重宝している。

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(C) 駄菓子屋ゲーム博物館 2003