バニシングポイント


ゲーム名称バニシングポイント (VANISHING POINT)
メーカー株式会社 コインゲーム / 豊栄産業 株式会社
製造年昭和53年 (1978年)
本体寸法幅:610mm、奥行:430mm、高さ:1320mm
重量18kg
使用電源AC100V 50/60Hz
消費電力10W
コインセレクター(10円)旭精工製 900/F37

バニシングポイント

 レバーで弾くパチンコスタイルのゲームは、10円を直接弾く「新幹線ゲーム」タイプと、 パチンコ球を打ち上げていくタイプのゲームがあった。 このゲームは後者の主流だったスタイルのゲームである。
 ゲーム内容は、10円を入れると右下のレバーのところに出てくるパチンコ球を、 左右のレバーで打ち上げて、右上の「WINNER」に入れるというもの。

ゲーム盤面

 ゲーム盤面には、当時爆発的ブームだったスーパーカーが印刷されている。 盤面上には点滅するランプが4つあり、スーパーカーをコンセプトにしたゲームを演出している。
 パチンコ球は10円と比べて、転がる時の摩擦が少ないので、 コースを打ち上げる事もでき、球の動きも躍動的になり、スピード感もある。
 そして「新幹線ゲーム」の大きな悩みであった、コースに10円が詰まる事も無いのである。

レイアウト

 コースレイアウトの難易度は、高めだと思う。 一度でも打ち損じてしまうと、下のコースに落ちてしまうか、途中のアウト穴に落ちてしまう。
 そのため、この機体でも幾つかのアウト穴は、入らないように手が加えられている。
 写真右下がスタート地点である。
 オリジナル状態のコースでは、ゲームの序盤でも、程々に難易度があり、 コツがつかめないうちは、1つめのレバーを弾いただけで、アウト穴に落ちてしまう事もある。

WINNER

 最後のレバーから狙う「WINNER」(アタリ)はレイアウト的にかなり難しい。

ボール出口

 10円を入れると、このボール出口からボールが出てきてゲームスタートとなる。

コインセレクター

 このコインセレクターは、元々付いていたものを、交換したものと思われる。

レバー

 レバーは真鍮にメッキをしたもので、長年遊ばれた事により、メッキが減って、 一部内側の真鍮が見えている。 この種のゲームでレバーは一番壊れ易いところであるが、20年以上経過しても、 現場で稼動し続けているのには感心させられる。

インストラクション

 長年の歴史がにじみ出ているインストラクション。 このゲームには元々台脚が付いていたのだが、構造的に弱い作りであった。 そのためか、寿命だったのか、この筐体では付け替えられている。 その付け替え後、塗装した為に、インストラクションまで一部塗られてしまっている。

賞品券払い出し口

 最後の「WINNER」(アタリ)にパチンコ球が入ると、ここから賞品券が出てくる。 払い出し口のオリジナルの状態は、塗装されていない金属製である。

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(C) 駄菓子屋ゲーム博物館 2003